妊娠してるかもー!ということで大人猫のレスキュー依頼があり、出産前に保護。
この子自体とても小柄でスリム。。。
一週間経っても出産の兆候一切なし。ほんとに妊娠してるの?というくらいの雰囲気。
ちゅ~るのみ手から食べるけど、あとはあんまり寄せ付けない雰囲気。
もう出産しないかなーなんて思っていたら保護から10日後の2020年9月22日に突然出産していました。
朝ご飯は普通に食べて、そのままお部屋で隔離していたらなんと!
自分で部屋の隅の狭い所にシートを持っていき、寝床を作ってそこで出産していました。
母猫ってすごい!って感動しました。
産まれてくる子猫が固い床に乗らないように、ちゃんとシートの上に乗っけて(涙)
胎盤や羊水、血液など出産に関する痕跡は一切残っていませんでした。
全部自分で始末したんですね。
お母さん猫のニニはもともとが野良猫ですし、出産前も私たちには一切気を許していなかったので出産から二週間はとにかく近づかない、見ない、刺激しないを徹底して毎食のご飯とお水とおトイレだけを静かに交換。
子猫に関することはすーべーてニニがしていたので人間のすることは何もなし。
写真撮りたかったけど、ニニを怒らせたくなかったのでそれも我慢!
子猫たちもいよいよ自分の足で歩けるようになってきたら、箱の外に一歩づつ出て探検を始めました。
子猫が自由に歩き始めたらしめたもの!だっこしたり、写真撮ったり、観察したり。
ニニお母さんはにらみをきかせてましたが、「人間は子猫に悪さしないよ」「子猫も人間のこと好きだよ」と伝えるいい機会だと思いました。
正直な話し、子猫の里親さまを見つけることはそんなに大変なことではないのですが、大人猫となるとそのチャンスはぐっと減ります。
人間に馴れてない子ならなおさら引き取り手は少ない・・・
なんとしてもニニちゃんを人間に馴らさねば。
でもまぁ引き取ってもらえなければ自分たちで最後まで責任もってお世話するというのが私たちの考えなので常にその可能性は頭の中に残しつつ。
とっても小柄で細くて、こんな子が3匹も出産したのかーととても関心してしまいました。
授乳も欠かさず、うんちやおしっこはしっかりなめとって処理して、それでいて、お外の猫ちゃんは子猫を置いて自分のご飯を狩りに外に出ていくんだろうなと想像するとなんともたくましいけど、厳しい世界だと思いました。
自分が狩りをしている間、子猫のことがきっと気がかりでしょう。
でもたくさんお乳を出すためにもいつも以上のご飯を食べないといけません。
いろんなことを考えさせられたお母さん猫の出産レスキューでした。
子猫3匹すべてを里親さまに譲渡し終わって、しばらく募集をかけていたニニちゃんでしたが、めでたく応募があり、ニニちゃんのすべてを説明して納得していただいた上で引き取ってくださることが決まりました。
あの鋭い目つきをしたお母さんはこーんなくりっくりおめめの優しい猫さんに!
ににちゃんを引き取ってくださりありがとうございました!
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